洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」を運営する株式会社シュゼット・ホールディングス(代表取締役社長 蟻田剛毅)は、2022年2月3日、気仙沼リアス調理専門学校(学校法人晃陽学園理事長 齋藤行信)と「アンリ・シャルパンティエ奨学金制度」を締結しました。この奨学金制度は、将来パティシエを目指す学生を対象とし、東日本大震災で被災し、就学が困難な状況が見込まれる学生への一助として、1年間の授業料および入学金、教材購入品、制服、諸経費を返済不要で支援するアンリ・シャルパンティエの「スマイルフォー東北‐フロム芦屋」プロジェクトによるものです。
本校は茨城県に本部を置く「食と医療の総合学園 学校法人晃陽学園」の姉妹校として2020年4月気仙沼市に開校しました。にぎやかで活気のあった昔の気仙沼を知る本学園理事長齋藤行信氏が震災や人口減で元気がなくなっていくこの地域の為に、学校を作りもう一度あの頃のように活気ある気仙沼に盛り上げたいという思いから開校に至りました。2022年4月にはパティシエ・スイーツ科が新設されます。
当社は阪神大震災で被災した経験から、真の復興のためには長期的な自立支援が必要だと考えており2012年から東日本大震災の復興支援活動を続けてきました。
11年目の支援として、復興を成し遂げようとしている地域の若者が手に職をつけ、新しい力がこの気仙沼から生み出されるように支援をしたいという想いから、この度の締結に至りました。
■シュゼットHD 代表取締役社長 蟻田剛毅コメント
スマイルフォー東北プロジェクトの活動を始めてから昨年で10年を迎えました。10年で一区切りつけようと思っていたときに、「企業フィランソロピーの賞」を受賞し、この活動を評価していただきました。もっともっと若い人の支援のために頑張れと、社会から使命を与えられ、もっと頑張らなくてはならないという想いになりました。11年目の新たなスタートとして、晃陽学園様とのご縁をいただき、チャレンジの場を与えてくださったことに感謝申し上げます。
本日の調印式は始まりに過ぎません。この活動が末永く続き、被災された若者が自立をし、社会へデビューする方が歳を重ねるごとに増えて、初めていい活動だと認めていただけるのだと思います。本日の協定を意味のあるものに輝かせ、気仙沼の皆様と一緒に復興を成し遂げることができれば幸いに思います。
■学校法人晃陽学園理事長 齋藤行信氏コメント
本校を開校してまもなく3年目に入ります。
「苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です」これは、震災が起きた2011年、気仙沼市立階上中学校の卒業式における卒業生代表梶原裕太君の答辞です。その言葉を私は忘れたことがありません。復興のためには、気仙沼の地域活性や子供たちが大いに活躍できるフィールドの環境づくりしなくてはならないと考えています。この度、シュゼットさんからいただくことになった支援をしっかりと受け止めて、将来に夢を抱く生徒たちと向き合っていきます。
気仙沼は魚の街で有名ですが、「菓子の街」とも言われるようになる構想を考えています。教職員が一丸となって地域の人と一緒になって、地域に根付いた学校づくりをしていきたいと考えています。人情、愛情、感情を素直に表現できるような生徒、パティシエを多く輩出してまいります。
今後もシュゼットは、本プロジェクトに対するお客様からの共感をいただける限り、この奨学金制度を通して将来パティシエを夢見ながらも東日本大震災で被災し、就学が困難な状況が見込まれる学生を支援し続けて参ります。